活動日記  

県・県教育委員会・ならチャレンジドの恊働事業「地域社会で生きる!」特別支援生徒の社会参加および就労支援

活動日誌 2012年 2月

2012年(平成24年)2月1日

県立奈良東養護学校 就労講習(福祉)

高等養護部2年生
【講師】:トマトホーム 土橋さん、田中さん



【生徒の感想から】

1.授業の様子
 田中さん土橋さんと、生徒たちの実態について打ち合わせを行い、テーマは「ケアハウスでの生活と高齢者との交流~三味線演奏と南中ソーラン~」を設定しました。事前学習で「清掃活動、スタッフとの交流~介護の仕事を知る~」で授業をしました。
 ①受講クラス
  ・2年1組6名、2組7名
 ②内容
  ・あいさつ
  ・高齢者との交流
~「三味線演奏と歌」「お礼の南中ソーラン」「展示作品の紹介」~
  ・スタッフとの交流
~介護の仕事のやりがいとしんどさ~

2.講座を終えて
・いつも清掃の作業学習でお世話になっているトマトホームで初めて高齢者の方との交流を経験させていただきました。はじめに、三味線の演奏で「斉節太郎節」「武田節」を聞かせていただきました。
・生徒達からは生の三味線を聞くのははじめてなので「とてもよかった。」「上手に演奏されるので感動した。」等の声が聞こえました。お礼に「南中ソーラン」を披露しましたが、運動会から日が経つこともあり前日も練習して筋肉痛の中、頑張っていました。その迫力と熱気が伝わったのか、皆さんから思わぬアンコールをいただき戸惑いながらも再度、「南中ソーラン」を披露。とても充実した時間となったようです。
・その後、展示された作品の紹介をしてもらい、入居者ご本人からお手玉・ステンドグラス・レース編み・折り紙などを手に取りながら見せていただきました。今まですごしてこられたことや日々の暮らしぶりを聞かせていただきました。最後に生徒は自己紹介をしながら「介護の仕事をしたい。」「車の修理をしたい。」「工場での仕事をしたい。」等自分の好きなことや夢を話しました。お年寄りから手作りの花鶴をお土産にもらい、お礼を伝えている時、皆さんから「がんばってや」という言葉や、「次は部屋においでや」「折り紙、教えたげるよ。」などと色々言葉をいただきました。

【介護スタッフの方との話し合い】
  ◎介護スタッフの方から日常の業務や勤務体制・ケアホームのこと等を教えていた     だきました。
  ◎生徒から出た意見
 ・実習をして仕事をする上で家では気づかなかったことが分かり、機転が利くようになっ た。
 ・介護の話を聞いて認知症や痴呆のことが分かった。
 ・仕事の中で先輩に喜んでもらう、1日1日を過ごして良かったと思うように、日々やる ことがいっぱいある。
快く交流を受け入れていただいたトマトホームのスタッフの方と入居者の皆さんには感謝しています。
また、今回モデル事業で高齢者の方との交流というきっかけを作っていただいたならチャレンジドの方にもお礼申し上げます。

県立奈良東養護学校 高等養護部 岡本智子、北門淳子、中村誠、高田雅文 教諭