職場実習

県・県教育委員会・ならチャレンジドの恊働事業「地域社会で生きる!」特別支援生徒の社会参加および就労支援

2011年 職場実習

2011年(平成23年)7月5日〜7日【県立高等養護学校】

葛城市職員 研修(生徒との密着体験)
~新たな形態・体験から新たな価値観創出~


新家 香代さん(中央) 被服の授業

【新家 香代 さん】・・・1年生のクラスに配属
・市役所以外の職場を経験したことがなかったので、他の職場を経験することで意識改革ができる と思った。   
・1学級が8人と少ないので、細かな対応ができると思った。   
・授業を受けるうえで、どのように手伝ったらいいかが難しかった。   
・研修前は、どんな生徒がいて、どんなことをするのだろうと楽しみにしていたが、生徒といろい ろな話ができ、交流を持てたことがよかった。   
・ここで経験したことを、行政の役に立てたい。



神橋 秀幸 さん(左端) 国語の授業

【神橋 秀幸 さん】 ・・・2年生のクラスに配属
・ここでは、一人ひとり丁寧に教育がされていると思う。 
・今まで、全く関わったことがなかったので、現場をみることで今後の仕事に役立てればいいなぁ と思う。今後、教育委員会、福祉とかで役立たせたい。
・社会の中で役立つ授業は新鮮だった。
・いい子ばかりいて、安心した。



奥村 卓史 さん(右端) トータルワーク(実習)

【奥村 卓史 さん】 ・・・3年生のクラスに配属
・三好雅俊君(生徒)とは同じ当麻・白鳳中学校卒業で、10歳年上になる。
・昨日、50mの水泳(自由形)で勝負したが、三好君に負けました。 
・就職を見据えた授業をしている。就職に役立つ、また生活に直結する授業だと思う。
・水道課に配属されて5年になる。
・これまで、障がいのある方と関わった経験がない。この経験がいろいろな面で活用できればと
 思う。


今回の葛城市職員研修は「地域に根づいた学校」の取り組みの一環です。
昨年、本校生徒が全国障害者スポーツ大会出場に際し、ならチャレンジド赤川理事長(本校 学校評議員)のお世話で山下和弥・葛城市長と出会う機会がありました。市長は熱い方です。
そんなご縁もあり、昨年度から葛城市職員研修を受け入れています。
昨年度は、各方面へ種まきを行い、今年は成果の年だと思っています。
これまでも県立高校から年に5~6名の教員が研修に来ていました。また、企業等からも研修で本校へ来ていますが、“見学”という形態です。
今回の葛城市のように、生徒に密着した生徒目線での参加は新しい取り組みであり、サポー トの仕方、生徒の実情を知る上で、とても有意義だと思います。「飾らない」「生徒の正味を 見てもらおう」と教員へ言っています。そのことが予断と偏見を取り除いていく近道だと信 じています。

池口 敬正 県立高等養護学校長

葛城市(山下和弥市長)は平成22年度から職員の民間事業所研修を実施している。その一環として、この度、3名の職員が県立高等養護学校へ研修に来校。また、学校は進路指導部を中心に受け入れ準備を行い、昨年に続いての研修受入れとなる。本年は3回(8名)を予定している。
ユニークな点は、3日間、ある特定の生徒に密着体験することである。朝の会から授業、昼食、清掃、終わりの会、クラブ活動と続く。生徒とのストレートなお付き合いから何を学ぶのか!最終日には、教員から職員へ「あなたの職場で高等養護学校生徒の実習はどんなことができますか?」と質問があるらしい。
生徒たちと全身でつきあう中で、感性・感情すべてが根本から問い返され、新たな世界を獲得していく!〈葛城市・県立高等養護学校〉両者のタグが新たな価値観を創出しようとしている!

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