活動日記

活動日誌 2011年 3月

2011年(平成23年)3月4日

県立奈良東養護学校卒業式
~ 病弱部・訪問教育部・高等養護部 ~



榊原俊彦 校長

高等養護部卒業生 

在校生の送ることば

式歌「未来へ」

式歌「未来へ」を伴奏する卒業生 

【式辞】
ご卒業おめでとうございます!
校歌にある“光と風と 笑顔かがやく 友だちいっぱいの 楽しい学校”をテーマに、これまで一人ひとりが元気よく成長し、頑張ってきたことをうれしく思います。
今後は、もてる力を精いっぱいだし、新しい道を歩むことを期待します。
自分を信じ、いつまでも明るい夢を、楽しい夢を、かなえる夢を持ち続けることを願います。
明るく、なかよく、たくましく!

榊原俊彦 校長

【祝辞】
~ご卒業おめでとうございます!~
●高等養護部のみなさんへ
校内を歩いていますと、入学当初は、恥ずかしそうに“おはようございます”と挨拶していたみなさんも先生方のご指導を受け、今では、堂々と大きな声で挨拶をしてくれるようになりました。
10月の文化祭では、短い練習時間だったにもかかわらず、自主性を持って、りっぱにこの舞台で発表している姿、キラキラと輝いている姿を見て、たくさんの感動をいただきました。まだまだ、みなさんには、できることがたくさんある。将来への可能性を感じました。
ひとつだけお願いがあります。これからも、毎日ひとつ、何か頑張れる小さなことを見つけてください。少しの努力を続けることこそが生きる力、大きな力となります。 数年後、社会の中で大きく成長しているみなさんに、再び会えるのを楽しみにしています。

●病弱部のみなさんへ
七条校舎で少しお話をすることができ、投げかけてくれる笑顔に癒される思いでした。
文化祭では、合唱や合奏を披露してくださいましたね。とても心に響きました。みなさんだからこそ、伝えられるメッセージであったように思えます。
ユニセフの募金活動にもがんばってくれましたね。世界のどこかで、みなさんの思いが形となり、幸せを運んでいることでしょう。

●訪問教育部のみなさんへ
日頃、頻繁にはお会いすることはできませんでしたが、春の小運動会では、車いすダンスを楽しく踊る姿に出会うことができました。 伝える手段はことばだけではない。指の動き、目の動き、あらゆる仕草で自らの思いを伝え、表現している姿を拝見し、生きることの大切さを教えていただきました。
文化祭での“ミュージカル・スイミー”。小さな魚たちが力を合わせ、勇気を出して大きな魚に立ち向かっていく姿と、バンビ教室のみなさんのがんばっている姿が重なりました。思わず、ガンバレ!と声を出して応援したのを思い出します。
バルツァ・ゴーデル教室発行の文集のタイトルは“希望の丘”です。多くの先輩たちが、この丘から生駒山に沈む夕日を見て、明日への勇気をもらっていたとのことです。高円山のすその、希望の丘から今、ここに“卒業おめでとう”の声が届いている気がします。
訪問教育部の生徒さんの中には、私と同じ年代の方々がいらっしゃることをこの学校へ来て初めて知りました。保護者の方の大きな愛情と思いで入学。卒業をむかえらえる生徒さん、保護者のみなさまにとっては、奈良東養護学校での生活というものは、大変、意味深いものであったにちがいありません。

今日の良き日、新たなスタートラインに立ったみなさん。これからも、笑顔いっぱいの生活が送れますことを心からお祈りいたします。

奈良東養護学校PTA会長


病弱部・訪問教育部6名、高等養護部15名生徒が社会へ大きく羽ばたく!
感無量。涙、涙、涙・・・。
卒業生ひとり、ひとりの思いが、会場すべての心へ届く!在校生・保護者・教員・関係者それぞれの思いがこみ上げてくる。
「学校は、勉強だけでなく、友だちをつくることが大切です。もっと、高等養護部の生徒と交流をしたかったです!」(病弱部卒業生)のメッセージは深い。また、40歳代の卒業生2名(訪問教育部)がいる。高等部生徒(卒業式は17日)も見送りに来ている。願わくは、同じ学校の高校生として高等部生徒も“一緒の卒業式”で見送りたい!
それぞれにとって、かけがえのない“時”“場所”を一緒に過ごした奈良東養護学校。
卒業生とは、高校2年の就労セミナーで初めて出会う。以来、職場実習(県庁喫茶、県立奈良病院売店、春日大社等)、県庁燈花会、雇用フェスタの司会・受付、JR奈良駅啓発ビラまき、副知事・県教育長・市長表敬訪問、文化祭、クリスマスコンサート等、共に取り組んだ生徒たちの旅立ちを心から祝福します。
自分の力を信じ、人を信じ、素晴らしい“出会い”に乾杯!

NPO法人 ならチャレンジド

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