活動日記  

県・県教育委員会・ならチャレンジドの恊働事業「地域社会で生きる!」特別支援生徒の社会参加および就労支援

活動日誌 2012年 3月

2012年(平成24年)3月1日

地域の社会人(プロ)の気迫と技術を学ぶ!

東洋シール工業株式会社 職場見学(進路体験学習)

県立奈良西養護学校 高等部1年生
~工場やそこで働く人を見学し、自分の進路について考える~

会社の説明を受ける
工場内を見学する


【生徒の感想(会社へのお礼の手紙から)】
東洋シール工業のみなさん、見学させてくださりましてありがとうございました。
 東洋シール工業ではいろんな人が自分のやくわりをもってはたらいているところを見て、ぼくはすごいなあと思いました。工場にはいろんなきかいがあり、それをうごかしている人は、せきにんじゅうだいだと思いました。
  社食もおいしかったです。きょうはありがとうございました。

この度は説明と見学をさせて頂いてありがとうございました。
いろいろな人が作業してベアリングのシールなどを作っているのを見て、車の部品がこの様に出来上がるのだとよくわかりました。
他にベアリング以外の部品の説明もして頂いたので、分かりやすかったです。
この進路体験学習で体験して学んだことを生かして、僕は頑張ります。


高等部1年生が、卒業後の生活をイメージするために3カ所の事業所に分かれて職場見学に行きました。そのうち、10名が、「東洋シール工業株式会社」の本社工場に行きました。
まず会社の説明がありました。この工場で作られている「シール」とは、紙でできたノートなどに貼り付けるいわゆる「シール」ではなく、自動車や家電のモーター部分に使われているゴムパッキンのことを指すそうです。事前学習をしていましたが、テーブルに並べられた「シール」の実物を見たり触ったりすることで改めてどういうものか実感し、理解できました。また、世界各地に工場があり何百人もの人が働いていることを聞いて驚いていました。
その後、広大な工場内を順に見学させていただきました。たくさんの大きな機械が稼働する中、安全に気をつけながら、手際よく作業されている方の姿を見せていただきました。安全面や防塵などに特に工夫や配慮されていることの説明があり、生徒たちも説明を熱心に聞いていました。
見学後は、社員食堂で社員さんといっしょに会社の弁当をいただきました。これも、とてもいい経験になりました。
社会に出るまでの準備として、「健康で、仕事を続けられる体力をつけること」「何か興味関心のあるものをもつこと」「みんなで協力してやっていく気持ちを培っていくこと」などが大事だよとのお話をいただきました。これからの生活で心がけていってほしいと思います。
工場での仕事や、就労についてしっかり体感しイメージすることができ、実のある職場見学となりました。

(文責)県立奈良西養護学校 高等部 山本和彦 教諭