活動日記  

県・県教育委員会・ならチャレンジドの恊働事業「地域社会で生きる!」特別支援生徒の社会参加および就労支援

活動日誌 2012年 3月

2012年(平成24年)3月9日

~地域の社会人(プロ)の気迫と技術を学ぶ!~

県立奈良東養護学校 就労講習(公共交通)

高等養護部1年生
【講師】:奈良交通(株) 上條 正幸さん
テーマ「公共交通マナー等」



【生徒の感想から】

1.授業の様子
 講師の上條さんと今回の授業の目的や生徒の実態について打ち合わせを行いました。当日の学習では、テーマは「公共交通マナー・キャリア教育について」をお願いしました。

 ①受講クラス
  ・1年1組7名、2組6名
 ②内容
  ・あいさつ
  ・奈良交通バスに乗車して公共交通マナー学習
  ・キャリア教育(体験談からプロに学ぶ)

2.講座を終えて
上條正幸さん、もう一つの名前はユンケル上條さん。名前通りのとってもエネルギッシュなお話でした。
前半は公共交通マナーの学習。早速、玄関から奈良交通バスに乗り込みいつもの奥柳のバス停に向かいました。バス停やバス中での乗車マナー、左右確認しての乗降りの注意等運転手さんとの息もぴったり、30分程の短い行程でしたが体験をしながらの研修に生徒たちは大喜びでした。
後半は、勤務されて49年間の体験談。昨年の1300年遷都祭に189日間休みなく活躍された時の「赤い制服」を身につけての話。その時の日本中の方との出会い、そのご縁で今回の震災のボランティアに行かれたこと、故郷の吉野の桜の話等人と人とのつながりと地域とのつながりを大切にされてきた体験をいろいろ話していただきました。生徒たちも特に震災のボランティアの時の話や写真にはとても印象に残ったようです。
最後に「いやな仕事、苦手なことがあってもやり続けることの大切さ。今働き続けられるのはそのおかげです。させてもらうという感謝の気持ちを忘れずにがんばってください」とエールをいただきました。

県立奈良東養護学校高等養護部 松原由浩、矢鋪朝香、高田雅文 教諭 


49年間、奈良交通株式会社で働いてこられた上條さんの元気いっぱい、人間味あふれる深いお話でした。
「日本一のバス運転手になろうと奈良交通に入社し、10年間無事故で働かせていただきました。」
「思いやり、目配り、気配りを大切に、最高の笑顔と挨拶でお客様に喜んでいただいたことがうれしい限りです。学園前駅で毎朝6時から9時〈おはようございます〉〈ありがとうございます〉、生駒駅前で夕方7時から8時半〈おかえりなさい〉と10年間挨拶運動をしてきました。」
「東日本大震災、奈良県南部災害のボランティアに参加してきました。生徒のみなさん、一日を生きる喜びをもう一度、思い返してほしい!学校があり、待っていてくれる先生がいる、友達がいる喜び!これ以上の喜びはありません。命の大切さと生きる喜びをわかってもらえればうれしいです。」
奈良交通の上條さん、ありがとうございます。

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