活動日記  

県・県教育委員会・ならチャレンジドの恊働事業「地域社会で生きる!」特別支援生徒の社会参加および就労支援

活動日誌 2012年 11月

2012年11月29日

~奈良県新しい公共のモデル事業~

大淀養護学校 メンテナンス講習会

●日 時:2012年11月29日(木) 10:35~12:05
●場 所:大淀養護学校 視聴覚室
●講 習:清掃講習「汚れの種類と清掃の方法」
【講 師】:日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)
      センター事業団 安村 佳晃 氏
●受講者:県立大淀養護学校 高等部 
    選択授業メンテナンス受講者 9
    教員 4名
<講習内容>


高等部メンテナンスの授業では、校内の清掃や修繕等に関わる作業を通して、生徒が主体的な姿勢と実践力をつける指導を行っています。今回は清掃について、プロフェッショナルな視点から理論と実技の指導をしていただくことで、生徒のより幅広い認識につながり、理論と実践の橋渡しのような機会になればと考えて計画しました。また、生徒が自分の将来の希望やイメージと関連させ、職業人としての仕事に対する姿勢や態度を感じ取る機会にしたいと考えました。
講師の安村さんは、とてもさわやかな口調の自己紹介をして講座をスタートして下さいました。前半は、分かりやすいパワーポイントの画面を見ながら、汚れの種類やその変化について説明していただきました。
生徒たちは熱心に画面に見入りながら、安村さんの質問に積極的に手を挙げて答えていました。普段の学校のようすや自分の家のようすをあらためて思い出しながら、清掃の意義について学びました。
後半の実技講習では、いすの雑巾がけを行いながら、意外なところにも付いている汚れについて学習しました。また、ペットボトルに付いたインクの種類に合わせて何種類かの汚れの落とし方を体験し、それぞれに適したよごれの落とし方について学びました。生徒たちは目を輝かせながら取り組み、汚れが落ちていくようすを見て「うわー!」「すごい!」「ほんまやぁ」などと声を上げながら結果を実感しているようでした。お話の折々に安村さんの仕事現場でのエピソードがちりばめられていたこともとても印象的でした。
生徒の記録用紙には、「ほこりをほっとくとシミになってひどくなることがわかりました。」「みがきすぎないようにみがくことが大切。」「清掃は健康にもつながっているので、こまめにしたほうが良いと分かりました。」「よごれにはいろんな洗剤や道具がよくきくとわかりました。」「そうじはみんなのためにすること、こまめにそうじをしたいと思いました。」などの感想が書かれていました。事後指導にあたっては、講師の安村さんの「職業人としての仕事に対する姿勢をどのように感じ取ったのか」などについても意見交流を行いながら、生徒ひとりひとりの職業観や勤労観を養う機会として広げていきたいと思います。

奈良県立大淀養護学校