活動日誌 2016年 6月
●2016年6月4日
～職場実習から就労へ～
病院、高齢者施設からのレポート
●２０１６年６月４日（土） ●奈良県社会福祉総合センター ●ＮＰＯ法人ならチャレンジド総会記念講演
●植林茅穂さん(左) ●鎌田 遼さん(右)
●万葉苑部長 金城旭嗣氏
●県総合医療センター看護師長 福谷まり子氏
奈良県総合医療センター 救命救急センター
鎌田 遼さん(看護補助、奈良東養護学校卒)
・実習のとき、親切に教えてくれ「また、来てください。待っているよ」と言ってくれたので、ここで働こうと思いました。
・「鎌田くんが来てから、早く作業が終わって助かるわ」と言ってくれるのが、うれしいです。
・後輩たちは、家で手伝いをして自分のできることを増やしたり、目上の方には敬語を使えるようにしてください。
・患者さんのために食器洗浄、タオルを間違わないように頑張りたいです。長くセンターで働きたいです。
特別養護老人ホーム万葉苑
植林 茅穂さん(介護補助、奈良東養護学校卒)
・最初は、大学に行こうと思っていました。2年生のとき、家の人と相談して就職を選びました。孫のようだと喜んでくれ、
また来いやと言ってくれ、施設の方には自分の仕事での頑張りが認められたのでここに決めました。
・親睦会にも参加できてうれしかったです。
・後輩たちにも万葉苑の実習に来て、一緒に働いてほしいです。
・早く仕事に慣れ資格をとって、みんなと同じ仕事をして、お年寄りと楽しくしたいです。
奈良県総合医療センター 救命救急センター
看護師長 福谷まり子氏
・2011 年 7 月、県内の病院で初めて看護補助の実習を受け入れました。 ・救急救命センターのある総合病院として、命を守る社会的役割があります。
・これまで 4 人の生徒を受け入れてきましたが、この度、横山副院長・看護部長から「就労を視野にいれた実習」と伺い、
即戦力をめざした実習に臨みました。
・仕事の覚えも早く、報告、連絡、相談ができ、鎌田くんがいるおかげで、現場は助かっています。スタッフからも「素直
でかわいい!」と人気者です。
・今後、特技を伸ばし、一人でできる仕事を増やして、患者さんへよりよいケアができるように期待しています。
特別養護老人ホーム万葉苑
部長 金城 旭嗣氏
・2013 年 2 月、初めて奈良養護学校生徒を職場実習で受け入れました。植林さんは 2 人目の実習です。 ・植林さんは、すごくほんわかして,その場が和みます。名前の書いていない利用者30 人分のコップ、箸を覚える
など記憶力もすごいです。入居者の方は「かわいい孫やなぁ」と、植林さんが来るのを楽しみにしています。
・植林さんは、入居者の方へ笑顔で上手に声をかけ、日々、成長しています。まだまだ伸びしろは無限にあります。私たち
も学ぶことが多くあります。
・今後も純真に育って、将来は夜勤もして、万葉苑をしょって立ってもらえるようになることを期待しています。
《参加者の感想》
・支援学校での就職にむけての取り組みとチャレンジドさんの強力な売り込みで、今回も素晴らしい就労につな
がりました。職場の方の優しさと本人さんの達のまじめな姿勢が、よりよい職場環境とこれからの支援学校の
生徒さん達の未来を作ってゆくのだと思いました。
・本人たちの頑張り、受け入れた企業側の前向きな取り組みを聞かせていただき、とても感動しました。また、
企業開拓および働く環境調整にもご尽力いただいているチャレンジド様の活動に感謝申し上げます。
・私の子どもも就職したのですが、やはり周りの方々のサポート、理解が必要だとつくづく感じています。この
子たちも時にはうまくいかないことでつらい思いをすることがあっても、経験することで成長できると思うの
で、お互いに助け合えたらいいなと思います。赤川さんがおっしゃってくださった「あたたかい愛情と成長を
願う気持ち」大切だと思います。
・すごく勉強になりました。実習の意味、実習の大切さ、よくわかりました。ぷれワーキングもがんばっていき
ま！！
2つの事業所からの講演後、天理よろづ相談所病院（食器洗浄）、白川分院（病棟業務補助）においても高等養護学校卒業生が採用された報告が寺田豊当法人理事（当時、同病院事務局長）からありました。また、参加者から率直な感想、意見が出され、新たに勇気、希望がもてる記念講演会となりました。
5年間の職場実習を経て、生徒、事業所の双方がお互いのよさを実感し、スタートしたところです。新しい価値観の創造への一歩です。
改めて事業所の方々の深い愛情と成長を願う気持ちが大きな原動力であることを実感しました。
ＮＰＯ法人ならチャレンジド