活動日記  

県・県教育委員会・ならチャレンジドの恊働事業「地域社会で生きる!」特別支援生徒の社会参加および就労支援

活動日誌 2018年 9月

2018年9月1日

医療・就労・アートをつなぐ(報告)

【開催日時】平成30年9月1日(土)14時~16時30分
【場  所】奈良県立医科大学 大講堂
【主  催】奈良県立医科大学、奈良県立高等養護学校、NPO法人ならチャレンジド
【テ ー マ】医療現場で活躍する特別支援学校生徒、卒業生たち
【参加者数】350名
【主  催】奈良県立医科大学、奈良県立高等養護学校、NPO法人ならチャレンジド

荒井正吾知事と共に奈良医大病院の障害のある係員、特別支援学校生徒・卒業生たち

1.開催の意義
  (1)障害のある係員、生徒、卒業生が“主役”
      案内、受付、司会等の役割を障害のある人が担い、奈良医大附属病院で働く係      員32人、特別支援学校生徒、卒業生自らが出演、意見発表したことは、他の取 組では見られない特筆すべきことであり、大きな反響がありました。
      「障害のある人が主役!」というこれまで取り組んできた基本姿勢を体現し、 参加者全員が今後の方向性を共有できました。
 
  (2)障害のある人が活躍できる核心を共有
      フォーラム第2部では、奈良県障害福祉課長、奈良県立医科大学附属病院看護      部長、奈良県立医科大学障害者雇用推進マネージャーからの報告があり、障害の ある人の活躍できる核心が示されました。
      障害(=できないこと)に注目するのではなく、ひとりの人として認め、その 人の能力(=できること)を職場で発揮していただけることに尽きます。
      それは、受け入れ側(=支援者)の力量が問われています。障害のある人の力 に気づき、発揮していただける環境を整え、その人に任せ、そして評価すること があって初めて障害のある人が活躍できます。変わるべきは、受け入れ側の価値 観です。
      32人の係員は、患者さんや看護師さん等の「ありがとう!」の言葉に仕事の やりがい感じ、成長し続けています。
     「私たちの指示がいかに曖昧だったかを気づかされました!」 (看護部長)      「支援者の理解があれば、もっと障害のある人の職場は拡がります!」
(障害者雇用推進マネージャー)

  (3)病院、学校、NPO等の協働事業
      「障害のある人の社会参加および就労を推進する組織的関係」=「病院、学 校、NPO等の協働関係」が構築され、取り組まれたことが大きな財産です。
      地域の病院、学校、NPO等との協働関係は、それぞれの強みが発揮でき、よ り一層、大きな力となり今後の展開へ弾みがつきました。

2.~群馬、長野、東京、大分、京都、大阪等の全国各地から~ 参加者の感想   ・係員の皆様は、いまや奈良医大にとってかけがえのない、不可欠な存在となられてい   ます。共に患者さんの命を救う仲間として、これからもよろしくお願いします。
(医療従事者)
・院長、看護部長、雇用推進担当の方全員が熱い思いをもって、それぞれのポジショでできることを積極的に進められ、なおかつ密に連携をとりあっておられることがよくわかりました。このシンプルな点を突き詰めた結果が今の姿に表れているように思います。
・社会の仕組みに個を合わせるのではなく、個が活かされる仕組みへ社会を変えていく 発想が大切なのだと思います。 (教育関係者)

奈良県立医科大学
奈良県立高等養護学校
NPO法人ならチャレンジド