活動日記  

県・県教育委員会・ならチャレンジドの恊働事業「地域社会で生きる!」特別支援生徒の社会参加および就労支援

活動日誌 2020年 8月

2020年8月30日

~ならチャレンジド設立10周年記念事業~
病院・高齢者施設で活躍する! 障害のある若者
就労現場からのレポート

●2020年8月30日 ●奈良県橿原文化会館小ホール

【主催】NPO法人ならチャレンジド    【後援】奈良県、奈良県教育委員会
【来賓】奈良県副知事末光大毅様、奈良県教育長吉田育弘様
【展示】特別支援学校生徒卒業生アート作品
【出演】con brio(コンブリオ)
【運営】高等養護学校卒業生ら16名(司会、受付、会場係、舞台係)
【祝電】(株)南都銀行頭取 橋本隆史様、なんとチャレンジド(株)代表取締 西上浩史様
【配信】YouTube奈良テレビチャンネル   https://youtu.be/TMAd4rePAxc



末光大毅副知事

吉田育弘県教育長


末光大毅副知事、吉田育弘県教育長をはじめ多くの皆様を迎え、「~ならチャレンジド設立10周年記念事業~病院・高齢者施設で活躍する!障害のある若者 就労現場からのレポート」を開催しました。
 高等養護学校卒業生ら16名が受付、司会、会場係、舞台係の運営スタッフを担いました。
会場ロビーでは生徒卒業生10名のアート作品を展示し、con brio(コンブリオ)によるインドネシア楽器「アンクルン」の演奏で開幕。
奈良県立医科大学付属病院、南奈良総合医療センター、奈良市和楽園から障害のある若者、職員さんから就労現場のレポートがあり、若者のがんばり、若者と職員さんの良好な関係性が具体的に語られました。報告後、参加者の活発な意見交流がありました。(詳細は別途掲載)

【主催者挨拶】

こんにちは。
本日は、新型コロナウィルス感染症の拡大の中、末光副知事、吉田教育長をはじめ多くの皆さまが会場へお越しくださり、ありがとうございます。
お陰様で、ならチャレンジド設立10周年を迎えることができました。心から御礼申し上げます。
私は特別支援学校生徒たちの純朴でひたむきな姿に心惹かれ、2010年ならチャレンジドを立ち上げました。
設立後の2011年、差別をなくす市町村民集会の受付係は、多くの生徒たちが初めて学校から出て地域の行事に取り組んだケースでした。50名の生徒が地元の27市町村の集会へ参加しました。 学校の先生方、保護者たちは不安でいっぱいでしたが、生徒たちは実にイキイキと活動しました。「ありがとうと言ってくれて、とてもうれしかった!」と瞬く間に生徒たちの中で話題になり、生徒自身が学校や保護者の不安を飛び越えて、社会の扉を切り拓いていったのです。生徒一人ひとりには小さな成功体験ですが、「人の役に立っている」という自己肯定感は、その後、生徒たちの意欲、成長へとつながり、自信、誇りという大きな財産となりました。
その後、県人権教育研究大会、ムジークフェストなら、バンビシャス奈良等の県内のビッグイベント等の受付係へと拡がり、生徒たちの活躍できる機会は飛躍的に拡がりました。 また、職場実習は行政、企業トップの方々のご協力により確実に拡がってきました。陰ひなたなく真面目に働く姿、素直に働く姿は、経営者や現場職員さんの心をつかみ、採用への道が開けました。生徒たちのもつ魅力が原動力となり、事業所へ新しい活力が生れています。
病院、高齢者施設、銀行、保育所等の職場実習を取り組み、これまで57名の生徒が就労へとつながりました。本人の努力はもちろんですが、受け入れ事業所の皆様のお陰です。ありがとうございます。
生徒たちのアート作品との出会いは衝撃でした。学校内だけではもったいない!多くの人たちと感動を分かち合いたいと、キラリと輝く!特別支援学校アート展、医大病院アート展開催へと至りました。
入院、手術で不安な患者さんが生徒たちの作品から勇気、生きる力を感じとる場面に巡り合い、改めて生徒、卒業生たちの卓越した“力”を感じました。本当にすごい力だと思いました。 この10年、職場実習や社会参加活動、アート展を一緒に取り組み、生徒、卒業生たちから実に多くを学びました。私にとっては、生徒、卒業生たちとの出会いが人生の転換期、生きる勇気と元気の源であり、この若者たちは大切な“なかま”です。
障害のある若者は、このギスギスとした社会へあたたかい、やさしい風を吹き込み、人間復権の営みをもたらしています。
今回、医大病院、南奈良総合医療センター、奈良市和楽園からは率直な現場からのレポートがあると期待しています。若者のがんばり、若者と現場スタッフとの関係性に特に注目して、レポートをお聞きください。若者のよさを認めてくれるスタッフがおり、その関係性がいいから、若者はがんばり続けられるのです。
これからも、私たちならチャレンジドは生徒、卒業生たちと共に歩みます。
就労、アート、社会参加活動を通じ、障害のある若者が社会のど真ん中で胸を張って生きられる文化を打ち立てることをめざしてまいります。
今回、16名の生徒、卒業生たちは連絡を取り合って集まり、司会、受付、舞台、会場スタッフを担ってくれています。自慢のチャレンジドメンバーです。
みなさま、今日の取り組みを支えているチャレンジドメンバーへ大きな拍手をお願いします。
みなさま、本日は誠にありがとうございました。

NPO法人ならチャレンジド