活動日記  

県・県教育委員会・ならチャレンジドの恊働事業「地域社会で生きる!」特別支援生徒の社会参加および就労支援

活動日誌 2021年 10月

2021年10月31日

~仕事、ひとり暮らし、ひまわり活動~

水野雄仁ひまわりリーダーの報告

=ならチャレンジドひまわり10月例会=
 10月31日  奈良県社会福祉総合センター
【報 告】水野 雄仁 ひまわりリーダー(26歳、高等養護学校卒)
     宇治田和宏 エバーグリーン神楽店長(大和高田市)
【参加者】ひまわり(生徒・卒業生)17名



水野雄仁リーダーは高等養護学校卒業後8年間、エバーグリーン神楽店で日用雑貨の仕分け、品出し業務を担っています。
困ったことはお客様から消費税込みでいくらですかと尋ねられ、即座に応えられないことでした。上司は理解してくれていますが、職場のみなさんには僕には知的障害があり細かな作業や陳列が苦手なことをわかってほしい。休みの日は2週間に1度、他店の売り場見学をして陳列方法を学び、自分ができるようになればと思っています。
親に勧められて実家のすぐ隣の一軒家を借りて、ひとり暮らしを始めて3年。家賃、水道代、電気代は僕の通帳から自動引き落としです。しんどいことは、お金のやりくりです。あまり貯金ができません。食事、洗濯、風呂は実家でしており、いいことは自分の自由な時間があることです。
 この間、高田いきいきまつり、ならチャレンジド10周年記念事業の司会などのボランティア活動をしてきました。明るく、楽しい、仲がよいひまわりにしていきましょう。皆さんに頼られるリーダーになりたいので、がんばります、と決意が語られました。
 宇治田和宏店長は水野リーダーの仕事、評価、今後の期待等について話されました。
 水野くんは商品の仕分け、品出しの管理で活躍してくれています。明るく、元気よく、愛想がとてもよくて、毎日の店内放送などで店に活気を与えてくれています。仕事への好奇心と向上心があり、しんどい仕事、新しいことにチャレンジするなど積極的です。また、上司の指示をすぐに実行し、わからないことは相談してくれます。
今後、水野くんの活躍を期待しています。
仕事の幅が拡がってきており、最近、食料品、お酒も担当してくれています。持ち前の明るさ、行動力、積極性を活かしてほしいです。水野くんの成長が神楽店の発展になります。
 水野リーダーが職場の人たちに信頼され愛されていることが伝わるお話しでした。
 2名の報告後、ひまわりメンバー、水野リーダーのご両親、お姉さん、支援機関ブリッジ等7名の方々から質問、感想が話されました。
本人・職場・家族・なかま・支援者のあたたかい“つながり”を実感する集まりでした。

NPO法人ならチャレンジド