活動日記  

県・県教育委員会・ならチャレンジドの恊働事業「地域社会で生きる!」特別支援生徒の社会参加および就労支援

活動日誌 2021年 11月

2021年11月10日

~県職員ダイバーシティ(多様性)研修~

初・県立医大病院の障害のある係員当事者から学ぶ!

●2021年11月10日  ●県立医科大学
【講師】奈良県立医科大学附属病院
     障害者雇用推進係員5名
     森川知子看護師長(中央内視鏡部)
岡山弘美障害者雇用推進マネージャー
【主催】奈良県自治研修所




新型コロナ感染症により二年間にわたり、県自治研修所と県立医大障害者雇用推進係が念入りに煮詰めてこられた初の県職員ダイバーシティ(多様性)研修です。県職員、県立医大職員約60名(課長補佐、係長級)が参加されました。現在、医大病院では障害のある係員38名がすべての部署で就労しており、医療スタッフからは「職場のなくてはならない戦力」として評価されています。  発達障害、精神障害のある係員4名はタオル折り、保育器洗浄、包帯巻き、パソコン入力などに従事しています。4名は参加者からのスマートフォンによる質問に応え、自らの障害のこと、特性、業務内容、仕事のやりがい、支援者(上司)へのお願い等、率直に話されました。
 係員と岡山弘美障害者雇用推進マネージャーの熱い“信頼関係”が伝わってきす。
 「障害を受け入れたので話すのは抵抗ありません。他人がどう思うかは他人」「仕事は任されているのでやりがいを感じます」「仕事を達成して、“ありがとう”と言われたとき、とてもうれしいです」「これまできなかったことができるようになりました」「体調不良のとき、遠慮なく休めるのでありがたいです」「わからないことを安心して聞けるのがいいです」「指示は具体的に言ってほしいです」
 また、森川看護師長は「Yくんはピュアで信用しています。Yくんと私は信頼関係があるので思ったことを言っています」「この3年でハサミを使えるようになる等できることが増えてきました」と愛情たっぷりの報告がされました。
 Y係員は「楽しく仕事をしています。できることは何でもしていきたいです」と意気込みを話されました。
 報告をうけ、参加者はグループごとに感想を出し合われました。
 とても新鮮な研修で参加者の心深くまで響いたようです。

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