活動日記  

県・県教育委員会・ならチャレンジドの恊働事業「地域社会で生きる!」特別支援生徒の社会参加および就労支援

活動日誌 2022年 5月

2022年5月29日

患者さんのために働く!

市立奈良病院からのレポート

~ならチャレンジド総会 記念講演~
●5月29日(日)  ●橿原市コンベンションルーム
【レポート】市立奈良病院手術部 副看護部長 小木裕子さん  
                看護補助者 井上春斗さん (18歳、高等養護学校卒)
【インタビュー】市立奈良病院 看護補助者2名(高等養護学校卒)



 市立奈良病院は今春、県立高等養護学校卒業生3名を看護補助者で採用されました。
 ひまわりメンバー(若者当事者会)の水野雄仁リーダー、野畑晴華副リーダーの司会により、阪田拓紀さん(ひまわり)のピアノ演奏で開幕。まず、小木裕子市立奈良病院副看護部長、看護補助者の井上春斗さんから報告されました。
 小木副看護部長は話されました。
 「手術部はとても忙しく、緊迫した現場です。器具、衛生材料等の整理整頓、洗浄は大切な仕事です」「井上さんが職場実習に来た際、“救世主”が現れたと思いました。採用は“相思相愛”です」「手術部の看護師は井上さんのことを“仕事が早くきれい”“笑顔で癒される”“力仕事をしてくれ助かっている”と喜んでいます」「医療現場は分業してチームで仕事をするのが慣れているので、受け入れは容易でした。①自分のペースでできる作業②患者さんと接しない作業を切り出しました」「本人が得意なことを中心にしてもらうようにしました。結果、現場は助かっています。本人はやりがいを持ってくれています」
 井上さんは「整理整頓、手洗い場の清掃など自分の好きなこと、得意なことが多く、仕事が楽しいです」「役に立っていることがうれしい」「今よりしっかり作業を覚えて、感謝の言葉をもらえるように全力で取り組みたいです」と語りました。
 2名の報告後、Aさん、井上さんへ司会者がインタビューしました。
 Aさんは「ベッドシーツ交換、退院後の清掃、備品補充、トイレ清掃などをしています」「困っている人に感謝されたい、人の役に立ちたいと思っています」「いろんな人から頼られる看護補助者になりたいです」「未熟なこともありますが、今後もよろしくお願いします」と語りました。
 生徒、保護者、教師、支援者、企業ら7名から質問、感想があり、更に交流が深まりました。
 「役に立ちたい」と願う障害のある若者、得意なことを発揮してもらおうとする市立奈良病院看護部が出会い、双方が笑顔になっています。

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