活動日記  

県・県教育委員会・ならチャレンジドの恊働事業「地域社会で生きる!」特別支援生徒の社会参加および就労支援

活動日誌 2022年 10月

2022年10月10日

「私たちが主役だ!」

~奈良医大の障害者の取り組みがはじまり10年、そして今~

●2022年10月10日 ●大和ハウスグループみらい価値共創センター「コトクリエ」
《第二部》
 パネルディスカッション 「わたしたちのことをわかりやすく伝えたいです」
【司会】福田菜々美係員(知的障害)
風谷篤紀係員(発達障害)
角谷翔太係員(精神障害)
【登壇】橋口智子 医大病院看護部長
    赤川義之 NPO法人ならチャレンジド理事長
    柏木要  就業生活支援センター(コンパス・ハローjob・ブリッジ)
         就労移行支援センター(ぷろぼの) 4施設代表
    米田加鈴 係員
    米田加代子 保護者
    岡山弘美 医大障害者雇用推進マネージャー


私たちは、係員の代表です!日々疑問に思っていることを皆さんにお聞きします

 司会の3人(福田菜々美さん、風谷篤紀さん、角谷翔太さん)はそれぞれ知的、発達、精神障害があることを明らかにし、各自の実情(2人の子育て、20歳を過ぎて発達障害の診断、大学卒業後の発病等)を話して核心的な質問をされました。打ち合わせなしの直球。3人の係員が自分の実情をオープンにしてパネラーと対話されたことは、とてつもなく大きく、奈良医大障害者雇用の素晴らしい到達点です。

【係員からの私たちへの質問】皆さんはどのように答えますか
 「知的、発達、精神障害のある人をどのように思っていますか?」
 「障害者がうらやましいと思うことはありますか?」
 「障害者が結婚し子どもを産むことをどう思いますか?」
 「この人は魅力的だと思う障害者はどんな人ですか?」
 「障害者との共生社会は本当にできると思いますか?」
 「就業生活支援センターの役割はどのようなことですか?」

 6人の登壇者はこれまで様々な立場で係員と関わってきた中軸的な方です。それぞれの思いを込めて、包み隠さず正直に応えました。3人の係員との本音の対話です。
橋口智子看護部長は「係員が病棟で仕事をしてくださりとても助かっています。係員が働くことが普通になっています。今後も得意なことを発揮していただくことで共生社会につながるのではと思います」。岡山弘美障害者雇用推進マネージャーは「係員は自分の気持ちを言えることが素晴らしいです。自分の人生なので幸せになってほしいです」「障害者雇用の難しさは支援者が変わることの難しさです」「奈良医大病院は院長、看護部長のトップダウンで進められたのがよかったです」と話されました。
また、会場の参加者からも質問、感想が出されました。
パネルディスカッション後、吉川公彦病院長をはじめ看護師長ら病院スタッフから係員への応援メッセージがピアノ演奏と共に放映され、会場の雰囲気は最高潮に達しました。
 最後に係員全員が登壇し合唱、今北吉樹係員の挨拶で閉幕しました。
 今、奈良医大病院の障害者雇用現場の熱い炎は静かに全国へ拡がっています。

サプライズ管理者からのビデオメッセージ


奈良医大障害者雇用 「私たちが主役だ!」公開動画をご視聴下さい。

https://youtu.be/TonLTKffzPk

NPO法人ならチャレンジド