活動日記  

県・県教育委員会・ならチャレンジドの恊働事業「地域社会で生きる!」特別支援生徒の社会参加および就労支援

活動日誌 2022年 10月

2022年10月30日

~仕事、ボランティア~

高木雄斗さんが報告

=ならチャレンジドひまわり10月例会=
 ●10月30日(日)  ●すみれホール
【報告】高木雄斗さん(27歳、田原本町、高等養護学校卒)
    吉田聖 常務取締役管理部長(奈良積水株式会社、大和郡山市)
【参加】ひまわり(生徒・卒業生)17人




高木雄斗さん(奈良積水株式会社、27歳)は仕事、ボランティアについて報告しました。
高等養護学校卒業後、奈良積水株式会社で9年間働いています。時間は8時30分~午後5時、2日勤務後1日休みで1か月に12日ぐらい勤務、土日祝は休みです。時給制、年2~3回寸志があります。
最初の6年はユニットバス製造、この3年はタンク(水槽)パネル梱包作業(指示書を見て部材を集め、梱包、検査)をしています。障害のある社員3人のうち2人が順番に勤務し、2人1組で作業をしています。障害のある社員へ仕事は任されています。仕事場は冷暖房がなく、ヘルメット、長そでなので夏は暑くてしんどいです。パネルは重たく、しんどいです。係長さんから「よう、がんばっているな!」とほめられるので、うれしいです。給料がもらえるので、今後も仕事をがんばろうと思います。
電車に乗るのが好きなので、休みの日は週に1回、難波へ行っています。
高等養護学校のころからボランティアへ行っています。卒業後も「バンビシャス奈良」「ムジークフェスト」「きんてつ鉄道まつり」「アート展」等の受付係へ行っています。お客様にふれあうのがおもしろいので、今後もやりたいです。ひまわりもがんばります。

 吉田聖常務取締役管理部長(奈良積水株式会社)は、会社の紹介、高木さんの働きぶりについて話されました。  奈良積水株式会社は積水化学グループ向けの住宅部材(ユニットバス部材、パネルタンク部材)を製造しています。社員は約130人、うち障害のある社員20人が働いています。
 高木さんは、とにかく真面目で一生懸命です。「決められた手順を確実に守る」は製造業の基本ですが、高木さんはきっちり守るので安心です。また細身ですが筋力があり、同僚メンバーも驚いています。器用な面もあり、作業の先回りをして出来高アップにつながり、生産性向上に貢献してくれています。他の部署の社員が休んだとき、高木さんは応援に入ってくれ、とても助かっています。残業、休日出勤も気持ちよく対応してくれています。高木さんは〈頼りになる存在〉で、とても感謝しています。
 新しい仕事を覚えてほしいと、この10月17日から「浴槽の塗装前準備、検査」の部署へ異動してもらいました。高木さんは「わからないことを質問」「気づいたことを提案」してくれるので、現場の活性化につながることを期待しています。まずは新しい仕事を覚え、新しいメンバーと仲良くコミュニケーションをするようにしてください。
高木さんが真面目に仕事を取り組まれている姿、会社からとても信頼されていることが伝わる報告でした。
 その後、ひまわりメンバー、保護者等から質問、感想が話され、あたたかい雰囲気の集まりとなりました。

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