活動日記  

県・県教育委員会・ならチャレンジドの恊働事業「地域社会で生きる!」特別支援生徒の社会参加および就労支援

活動日誌 2023年 11月

2023年11月20日

中南真一さんレポート

~ひまわり11月例会~
●2023年11月19日 ●すみれホール
【報告】中南真一さん(28歳、近畿大学短期大学、高等養護学校卒)
【参加】ひまわりメンバー9名




中南真一さんは近畿大学短期大学入学について報告しました。
地元平群町の小中学校は普通学級で過ごし、暗く自信がなくもがいていました。中学2年のとき進路で悩み法隆寺国際高校も考えました。高等養護学校を見学して「おもしろい!」と高等養護学校へ行きたいと強く思いました。合格した時は「いい人生ができる」「仕事につける」と大喜びでした。入学してカルチャーショックを受けました。「自分をむきだしにする、好きなことをやっている姿はカッコいい!」と心から思い、生きる基本をつかんだ!初めて幸せになった!と思いました。
学校でのいちばんの思い出は、体育祭で1年生が2,3年生に勝ち優勝したことです。全国障害者スポーツ大会へ卓球で参加、「県庁ほのあかり」の副知事表敬訪問、アート展へ点描画の出展などもしました。
卒業後、9年間、生駒駅前の近商ストアの揚げ物担当で働きました。とても熱く、油や洗剤で気分が悪くなるなど、しんどい仕事です。
「図書館司書になりたい!」と思い、2022年10月、近畿大学短期大学通信教育学科へ入学しました。入学試験はなく、高等養護学校の卒業証明書を出せば入学できました。パソコンによるオンライン講習の毎日です。毎月、「NPOとは?」「国際政治学とは?」「マクロ経済とは?」などそれぞれの課題について2千字~4千字のレポートを提出します。60点以上が合格です。
年2回集中講義が大学であり、スーツ姿の社会人、主婦、高齢者などいろんな人たちが学びに来ていました。はっと気づきました。「自分は何のために大学へ来ているのか?」「単位を取るために大学へ来ているにではない」「図書館が求める“教養”を身につけるためだ」そう思うと「これまでやっていないことをやっていこう!」と決めました。
平群駅前のポスターを見て、今年の4月から「平群おはなしの会」へ参加しています。月1~3回、幼稚園などで読み聞かせをしています。60~70代の女性10名程の集まりです。プロの視線、ページのめくり方は違います。子どもの食いつきが違います。絵本は教養を求められます。
将来の夢は①図書館で働きたい。②教養をつけた深い人間になりたい。③余裕のある男になりたいです。
報告後、中南さんは参加者へ絵本「おいで」を読んでくれました。見事な声、絵本のめくり方はさすがです。
また、みんなが持ち寄った品物のフリーマーケットを楽しみました。

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