活動日記  

県・県教育委員会・ならチャレンジドの恊働事業「地域社会で生きる!」特別支援生徒の社会参加および就労支援

活動日誌 2024年 10月

2024年10月 20日

豆田陽香さんのレポート

~ひまわり10月例会~
●2024年10月20日 ●内膳町自治会館すみれホール
【レポート】豆田陽香さん(28歳、奈良教育大学図書館、県立高等養護学校卒)
小柴多純さん(奈良教育大学教育研究支援課長)
【参加】ひまわりメンバー12名  




豆田陽香さんはニコニコ笑顔で真っすぐ前をむいて仕事について報告しました。パワーポイントの写真を使い、また、実際の本をみんなに見ていただき、とてもわかりやすい内容でした。
「地元三郷町の三郷小学校、三郷中学校から高等養護学校へ行きました。友だちがいっぱいできたのがうれしかったです。2年生のとき体育祭で優勝したこと、沖縄へ修学旅行で行き首里城、美ら海水族館が印象に残っています」
「本が大好きなので2年生のとき、三郷町立図書館で職場実習をしました。図書館で働きたい気持ちが強くなり、3年生になり進路の先生に勧められて奈良教育大学図書館の職場実習をしました。みんながやさしいので、ここで働きたいと思いました。採用になり、本に囲まれて、毎日、楽しくてやることがいっぱいあります。もう10年になります」
「仕事の時間は午前10時~午後5時、土日祝日が休日、時給制です」
「本のエクセルデータ入力、本の整理、図書館の様々な作業をしています。本のカバーののり貼り、本のハンコ押し・ラベル貼り、本の貸出・返却、書庫へ納める、温度・湿度計の計測、利用者の人数チェック、シュレッダー、環境整備等です」
「長く働けているのは、上司が私を理解してくれ私が話すのを待ってくれるからです。私はコミュニケーションが苦手で、なかなか言いたい言葉が出てこないのです」
「仕事がないときがいちばんしんどいので、そんなときは仕事をさがします」
「シュレッダーが終わり“お疲れ様です”“ありがとう!”と言われたとき、捜している本が見つかったときはうれしいです。職場の人にはいつも感謝しています」
「後輩のみなさん、楽しく仕事をしたほうがやりがいです。楽しく仕事をしましょう」
 小柴多純さん(奈良教育大学教育研究支援課長)は、職場の職員さんの生の声を紹介され、豆田さんの仕事ぶりをほめる報告でした。
「積極的にあいさつをしてくれ、職場の明るい雰囲気づくりに貢献している」「お仕事ぶりは丁寧かつ正確。こまめに報告・連絡・相談してくださるところは私も見習わないと!」「作業が終わると、“他にすることはありませんか?”と積極的に業務に取り組んでいる」等です。
小柴さんは、最後に「これからも体調に気をつけて、いろんな仕事に積極的に取り組む姿勢、楽しむ姿勢を大切にしてください。図書館の中で新たに挑戦できることを一緒に考えていきたいです」と期待を込められました。
小柴さんをはじめ奈良教育大学図書館の職員さんの温かい姿勢、豆田さんとの信頼関係を強く感じる報告でした。
二人の報告後、梶谷春佳さん(奈良教育大学係長)も加わり、ひまわりメンバー、豆田さんの父親等参加者から質問や感想を述べられ、更に交流が深まりました。

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