寄せられた声をご紹介します
差別をなくす強調月間 受付係の感想
差別をなくす強調月間・生駒市民集会の受付係をして
奈良養護学校 高等部1年 石原 大
差別をなくす強調月間・天理市民集会の受付係をして
奈良養護学校 高等部1年 澤田 久美
差別をなくす強調月間・斑鳩町民集会の受付係をして
奈良養護学校 高等部1年 奥田 隼史
差別をなくす強調月間・奈良市民集会の受付係をして
奈良養護学校 高等部2年 三輪 元輝
差別をなくす強調月間・大和市民集会の受付係をして
奈良養護学校 高等部3年 益岡 享
思 い
3月2日、奈良東養護学校訪問教育部(バンビ教室、バルツァ・ゴーデル教室)の高等部生徒4名が卒業されました。平成24年度より奈良養護学校へ転学するため、訪問教育部の児童生徒たちにとっては奈良東養護学校での最後の卒業式です。
訪問教育部の先輩たちは、七条養護学校時代から学校のある丘を「希望の丘」と呼び、文集のタイトルにしてきました。茜色に染まる夕陽を眺め、明日への希望を胸に刻んできました。
卒業式で語られた堀江久美子さんの「思い」を紹介します。
私は、学校に通えるようになるまで40年以上の月日を積み重ねてきました。
待ちつづけた年月の10分の1にも満たない3年間の学校生活は、本当に短く感じました。でも、私の中では、時間は過ぎ去っていくのではなく積もるものだと感じています。
学校生活での思い出の一重、一重は、私の人生の中で大切な宝物となりました。
担任の先生は、年下でちょっぴりたよりなかったけど、青春のきらめきを感じることができました。
園長先生をはじめバルツァ・ゴーデルの職員のみなさんには感謝の気持ちでいっぱいです。
さいごになったけど、お母さん私を産んでくれてありがとう。
堀江 久美子
歌舞伎劇団 田楽座さんからのお礼状 2012年3月
昨年(2011)12月、県立大淀養護学校、西和養護学校で公演された「田楽座」さんから礼状が届きましたので、紹介させていただきます。
県立奈良西養護学校からの投稿を掲載させていただきます。 2011年12月
「地域 ふれあい文化交流会」は奈良西養護学校所在地の自治会が主催するイベントで、11月20日に奈良西養護学校を会場に行われ、今年で3回目の開催です。
今年のイベントでは、敬老のお祝い行事、小中学校のブラスバンドの演奏、幼稚園児のお遊戯と合奏などが舞台で行われ、昨年度から奈良西養護学校PTAのゴスペルサークルの発表もされています。また、全国大会金賞受賞校の大阪桐蔭高校吹奏楽部の演奏も披露され大盛況でした。
今年の参加者数はまだお聞きしていないのですが、昨年度で、400~500名の参加がありました。今年はそれを上回る参加があったように思います。
その他、体育館やその周辺では福祉サービス事業所の販売コーナーも設けられ、5つの事業所が出店されました。お昼には、長蛇の列ができるほどでした。
この地域のイベントに今年は高等部の生徒たち11名が参加しました。「ようこそ、奈良西養護学校へ」「いらっしゃい、奈良西養護学校」そして「わたしたちの学校を、私たちのことを知ってください」という思いを込めて、お客さんを迎えました。入口付近に並んで、学校紹介チラシを「おはようございます、どうぞ」と言いながら、手渡していきました。はじめは照れもあり、小さな声でしたが、だんだん声も大きくなり、お客さんを迎えることができました。90分間で約300枚のチラシを配りました。地域の方とのふれあい、交流の場になりました。また地域の方々に奈良西養護学校のことを知っていただくよい機会になったと思います。
さらに、福祉サービス事業所の販売のお手伝いにも取り組みました。たくさんのお客さんに「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」と声をかけました。夏休みの実習では経験できないほどの多くのお客さんを迎えるという貴重な体験をさせていただきました。受け入れをしてくださった事業所の方には本当に感謝しております。
今後も、地域の方とのふれあい・交流を進め、奈良西養護学校のことを知っていただくと共に、知的障害についての理解啓発を進めていければと思っています。そして、生徒たちの社会参加をいちばん身近な地域から進めていければいいなと思っています。
(奈良県立奈良西養護学校 進路指導部 教諭 佐々木幸充)
奈良東養護学校クリスマスコンサート 生徒の感想 2010年12月
(株)シティサービス職場実習の見学感想 2011年1月18日
aプランニング代表 阿南雅昭
去年、NPO法人ならチャレンジドのHPを作成させていただいた関係で、赤川理事長が経営される株式会社シティサービスを知った。株式会社シティサービスはビルメンテナンス(清掃・設備管理・警備等)を行う会社である。ちょうど、1月18日(火)~21日 (金)に二階堂養護学校の2年生の職場実習(県リハビリセンター清掃)をされるということだったので、見学にいかせていただいた。
実習は朝7:30から行われる。少 し前に着いたが、実習生たちはすでに仕事を始めていた。現場の森本主任に案内していただく。まず喫煙ルームの掃除、ソファの雑巾がけ、廊下のモップがけ。森本さん の適切な指示に、返事は曖昧だが真剣に取り組む生徒の姿があった。
社会的企業という言葉が少し前から言われるようになった。定義はさまざまだが、社会問題の解決を目的として収益事業に取り組む事業体のことである。シティサービスも、それに近いのではないかと思う。
同社では雇用にあたって求めることが3つあり、それは(1)休まず出勤すること。(2)上司の指示に素直に従うこと。(3)一所懸命働くこと、というものだ。
赤川さんが障害者雇用に対して「できないことばっかり言っても仕方ない、これができないというより、これができるようになったと言わないと」と言われていた。
その思いは確実に現場でも生かされており、森本さんは「教えたことは、一人でさせてみる。だめだったら、他のことを教えて、またさせてみる。でも大抵できるようになる」と語ってくれた。
ある女子生徒が「一人で仕事をさせてもらったことがうれしかった」と連絡帖に書いてくれたことがあった。今でも心に残っている。TRY&ERRORの中にこそ障害者の成長があると確信したという。
県リハビリセンターでは、10年、15年と継続して働いている障害者の方がおられた。またこの方にも話を聞いてみたい。
県リハビリセンターの掃除が行き届いていて美しいのを見て、社会的理念をもつ会社のほうが、いい仕事ができるのではと感じた。
すごいと思ったが、赤川さんには当たり前と言われそうだ。